23年6月4日 バージニアワインセミナー実施の報告
6月4日に長野県東御市の湯楽里館様にて当協会主催のバージニアワインセミナーを実施いたしました。
JVA代表理事の鹿取がバージニアワインの情報を現地で手に入れてきたので、その内容、知見についてのセミナーとなりました。
当日の参加者は30名弱。
多くがブドウ、ワインに関する事業者でした。長野や山梨の生産者、苗木商の方もいらっしゃっていました。
足を運んで見てきた実態や気象データ、ワイナリーからいただいたテクニカルデータなどを交えて40分のプレゼンテーション。なかなか時間が足りず、駆け足での説明となりましたが、参加者の皆さんにお届けできたかと思います。
2部はテイスティング。
現地で購入してきたバージニアワインと日本のマルスランのテイスティング。
当日、たかやしろワイナリーの武田様により追加のマルスランのワインを提供いただき、そちらもテイスティングさせていただきました。
日本のマルスラン、なかなか興味深いですね。
南フランスや中国のマルスランとは全く表情が異なり、どのように活用していくのかというのが今後の争点になりそうです。
3部はテイスティング結果集計を元にしたディスカッション。
シャルドネルやバージニアのボルドーブレンドのワインなど、2部でテイスティングしたワインのテイスティングコメントを集計してディスカッションを行いました。
いい評価が集まるワインや、好みが分かれるワインなど特徴が出ていました。
そんな中、皆さんが気になったブドウ品種はシャルドネルとLa Crescent。
La Crescentは果実味も豊かで酸の保持もいい品種とのことで、JVAとしても導入を検討していく品種おとなるかもしれません。今後の期待が高まります。
マルスランについては、興味深い参加者のコメントもありました。
カベルネ系統なので土壌の水分動態に敏感なのではないか。日本で栽培すると味わいが弱いものが多い印象とのこと。
こういう「日本という産地」において「品種個性がどのように表出するか」の調査は今後JVAとしても取り組んでいきたい内容です。
JVAとして初めてのオフラインでのセミナーで少し当日バタバタしてしまいましたが、長野以外の産地でも順次開催していければと考えておりますので、みなさまよろしくお願いいたします。
会員限定で希望者には当日資料も配布いたしますので、メールの返信にて希望の旨をお伝えいただければと思います(こちらからメールをお送りいたしますのでお待ちいただければと思います)。
現在は非会員の方でも、会員になっていただければ後からお送りすることもできますので、
是非こちらからお申込みいただければと思います。
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