JVA活動レポート 2023年4月25日号今年の輸入苗木が成田に届きました
私たちの協会では、2020年から、ワインブドウ苗木の輸入を続けてきましたが、本年度は、穂木(枝をカットしたもの)の形での台木の輸入となりました。
穂木の輸入は下記のような流れをとっています。
海外の苗木商への注文→輸入業務→成田空港での検疫→1年間の隔離検疫
4月21日、成田空港に本年度輸入分の穂木が到着し、鹿取代表理事、小山田理事らで検疫作業を行なってきました。検疫は以下の流れで実施しました。
到着した荷物を開封
本数や虫の付着がないかの目視確認 (国内外の書類との突合が大変です…)
束ねたりタグをつけたりとこのあとの処理のための準備
温湯浸漬(フィロキセラ対策) 日本では45℃のお湯に20分浸漬後、水に10分浸漬
書類手続きと発送
発送された輸入穂木は兵庫県の隔離圃場で栽培され、ウイルスなどに罹っていないかどうかのチェックを受けることになります。今年JVAが輸入したのは台木品種SO4、101-14、1103P、420Aの4種類です。
当協会では既に2品種(16-16CとFreedom)の台木を輸入しており、今年、それらが原木として会員の苗木商向けに出荷されます(今年はこの2品種の台木に加えて、7品種のクローンなどが出荷)。今後、苗木商で量産化された苗木が、会員の皆様に販売されることになります。
先日の会員向けウェビナーで伊藤隆男先生よりご指摘があったように、健全な台木の確保はワイン用ブドウ栽培にとっては生命線です。今回の輸入はその土台作りにあたる取り組みになります。
来年以降もできる限り日本のワイン用ブドウ栽培に役立つような品種を輸入していきますので、よろしくお願いいたします。
次回は今年輸入の台木4品種の概要について配信いたします。
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